北海道らしく…演じやすく 中学演劇顧問ら、創作脚本集作成
札幌市内の中学校の演劇部顧問らが、道内の学校演劇向けにオリジナル脚本をまとめた「札幌中学生演劇創作脚本集」(A4判二百二十ページ)が初めて完成した。道外で書かれた作品に比べ、ストーリーや状況設定が生徒たちに身近で、演技に慣れない中学生でもスムーズに感情移入できる。CD-ROM版とセットで一部二千八百円で販売する。
「札幌中学生演劇研究会」(代表・江口広明札幌信濃中教諭)が過去の脚本から十三本を選び、編集した。ひんやり冷え込む秋の夕暮れ、友人が東京に転校することを知った女子生徒が「東京かぁ…」と寂しがるシーンなど、道内の中学生らしい心情が描かれた作品が中心。
中学演劇の脚本集は東京の出版社などから出されているが、季節感や場面設定、登場人物の言葉遣いなどの部分で、道内の中学生が演じる際に微妙な距離感が伴うケースも少なくなかった。
札幌では、一九八六年から中学生の演劇発表会が毎年開催されており、一部の顧問教諭が「教え子たちが身近に感情移入できる脚本を」と、プロ劇団や高校演劇の指導者から脚本作りを学び、地域性を意識した新作に挑戦してきた。
今回完成した脚本集は、この成果をまとめたもの。発行責任者の江口教諭は「道内各地の中学校で脚本を使ってもらうことで、中学演劇の新たな交流も生まれるはず」と期待を語っている。
注文は図書館ネットワークサービス(電)011・666・1751へ。
(北海道新聞より引用)
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